リノベーションとは、増築・改築したり建物の用途変更などリフォームよりも大きな改修工事のことです。
既存の骨格(構造)だけを残し用途や機能を向上させ、建築物に新しい価値を加えます。例えば、耐震性や
防火安全性を確保し、耐久性を向上させたり、冷暖房費などのエネルギー節約のためIT化するなど変化する
建築機能の対応・向上のために行われます。用途変更や時代の変化に合わせた機能向上を伴うことから、
リフォームと区別することが多いです。
老朽化した箇所の修繕や交換を行い、新築時の性能を取り戻すこと。
原状回復工事。
間取り改変など大規模な工事を行う。新築時より機能性・デザイン性が向上。
用途変更・機能向上工事。
1.自由に設計が可能
古くなった箇所を入れ替えるように工事するリフォームとは違い、もともとの柱や壁などの構造体を残して、
自分好みの空間に作り変えることができます。例えば、外装も内装もガラッと変えて新築同然にしたり、
あるいはあえてユーズド感を生かした趣のある住まいにしたり・・・ということも可能です。
暮らし方に合わせて間取りやデザインなどを1から作り上げることができる自由度の高い住まいが叶えられます。
2.建て替えよりコストや工期を抑えやすい
ゼロから始める家づくりと、もとからあるものを自分たちらしく作り変えるリノベーションとでは
工事内容にもよりますが、柱や梁を残すわけですから比較的安く抑えられます。さらに住宅ローンも
使うことができるので、お得になるケースもあります。また、解体作業時間は建替えよりも短く、
建替えで必要になる地ならしや基礎工事も不要です。「地ならしして基礎をつくり、基礎の養生をする
だけで普通は1カ月くらいかかります。工期が短ければ、その分、仮住まい費用も安く抑えられます。
1.リフォームに比べて費用がかかる
構造体の老朽化が進んでいる場合や、大幅な間取りの改変を行うと新築と変わらない工事費用になることも
あります。昔の構造物だと、見えないところは手を抜いて工事されているケースがあり、耐久性に不安がある
可能性があります。そうすると耐震改修工事等を施すこととなり、当初に比べてかなりの費用が掛かってしまう
ことがあります。また、大規模なリノベーションになると仮住まいの必要があり、引越し費用や仮住まい費用が
発生します。
2.100%自由というわけではない
リノベーションは基本的に全体改修にするため間取りや設備などの様々な変更が可能ですが、建物の構造によって
可能な範囲が限られます。特に戸建では構造体(耐震や耐久性などの必要な柱や梁)は撤去することができないため
間取りの変更には制約があります。
また、既存の枠組みを再利用するので、元の枠組みの耐久性や劣化の有無を調べる必要があります。もし耐久性に
不安がある場合は、柱等に金物を接合する補強工事を施す必要があります。
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安芸郡 K様邸 豪雨被災住宅改修工事
費用:約1,166万円 工期:128日
親の代から受け継いだ家を遺したいとのお施主様の想いにより、豪雨により水浸した
1階部分を主にリノベーションしました。
豪雨による水浸で、壁紙等すべて取り払わないとならなくなりました。枠組みだけの状態になるなら間取りも変えてみようとお施主様が一大決心され、リノベーションをおこなうことになりました。たくさんの部屋に区切られていましたが、仕切を減らして一つ一つのお部屋が広くなるようにしました。
Before
After
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広島市 M様邸 住宅改修増改築工事
費用:約1,223万円 工期:114日
息子様ご夫婦がお母様と一緒に住まわれるということで増築部分をお母様の部屋に、
2階は息子様ご夫婦のお部屋にされるため、改装を行いました。
お施主様とお母様、お二人でのお住まいでしたが、お施主様がご結婚され、奥様がお施主様ご家族とお住みになるという形でお母様とお施主様ご夫婦で同居することになりました。
お母様とご夫婦二組の共同生活するにあたり、お互いの生活を尊重するということでご夫婦とお母様の生活スペースを分けることになりました。お施主様ご夫婦は主に2階での生活となり、将来のことを考えて子供部屋も設けました。
お母様のお部屋を広くするために増設し、生活を分けるためにお部屋にミニキッチンやおトイレ、洗面化粧台を新設いたしました。
お風呂とリビングはお母様と共同してご使用することで、各々の生活を尊重しながら、しかし一緒に住むことの楽しさも兼ね備えた素敵なお住まいをご希望されました。
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広島市 M様邸 民家再生工事
費用:約3,934万円 工期:294日
奥様のおじいさまとの思い出のあるお家をリノベーション!
旦那様がイギリスの方なので、木にこだわったリノベーションをご所望されました。
そこで、梁と柱を大胆に見せ、木を感じられるお家に仕立てました。